コロナ初期は映画館で映画鑑賞などもってのほかの時代があったので不毛の時代がありましたが、withコロナの時代を迎えてその反動と言うべきか素晴らしい作品が沢山観られるようになってとても喜んでいます。

 私は学生の頃から映画に深い興味を持ってA級B級問わず観てきましたが、今はそんな線引きは無いのかも知れませんが、つくづくB級が好きなんだな~と思うわけで、仮に映画監督という職業につけたのであれば、やはりB級を一生懸命撮っていたと思います。

 NHKのバタフライエフェクトというドキュメンタリーが好きで見るのですが、60年代、70年代のアメリカの文化の特集ではジョージルーカス、フランシスコッポラなどの大作を背景に話が進むのだけど、今の映画はスタジオA24に代表される新しい監督による新しい感性の比較的低予算の映画が好まれる傾向にあると。当然、観客の好みというものがあって、好みは人それぞれなのですが。
 とにかく私は、娘が誘拐されて救出する父親のアクション映画とか、スーパーウーマン的なスパイアクションとか、更に言うと宇宙で金槌を振り回すマッチョとかロボットスーツを着て宇宙の悪と戦う制作会社の映画とか、まるで興味が無いと言うか、まぁどうでもいいんだけど、それとは関係無しに、以下はこの休みに観た映画の紹介です。


ライフウィズミュージック
あのSIAの映画。「アメリカンユートピア」のように眠たくなる映画かと思いきや、この映画は最高ですね。自閉症役の主人公はシーアのシャンデリアのPVでダンスを躍っいたマディさん。主役はケイトハドソンなのですが、何とも美しく、悲しく、やりきれなくて、優しさに溢れた映画。codaこそが最高かと思ってましたが、coda超えたかも。
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シーアといえば、今や世界でも超一流のポップスターですが、早々に素顔を出さないスタイルを貫いて、その独特なスタイルが特徴となっていますが、実は小学生から洋楽を聴いてたほぼ洋楽マニアだった私が生涯で一番好きなのが、zero7で歌っていた頃のSIAで、アルバムで言うと2007年のLady croissantというアルバムで、棺桶に1枚だけCDを入れていいとすれば間違い無くこの1枚を入れてくれと頼む。ちなみにこの頃はバリバリ素顔で歌ってました。



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Coda あいのうた
やっぱり音楽が好きだから、アーティストの映画は盲目的に好きになるのか、当然ブルースブラザーズから始まり有名ミュージシャンの伝記的な映画はほぼ観てますね。好きなのはオーケストラと言う映画で笑いあり涙あり何だけど、やっぱり寅さん好きとしては笑いあり涙ありの浪花節だよ人生は的な映画が好きなのかな?そんな映画。舞台はマサチューセッツだけど、とてもアメリカの映画とは思えない映画。よく見たらフランス映画のリメイクですって。妙に納得。

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これは紹介したかな?
やっぱりこの手の映画が大好き。2013年のアカデミーを取ったグランドブダペストホテルという映画を思い出してしまうのだけど、あれも遺産で名画が出てきたかな?それだけじゃなくて構成もにてる。2011年のファンタスティックMr.Foxもそんな感じかな?非常に良い映画です。
 これら3つは子供らに絶対に観ておけよ。と言える映画。言わないけど。おすすめです。


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で、問題作がこれ。エヴァーネヴァーの唯一無二、ジャズヴォーカルの巨匠、ビリーホリデーの伝記映画。なぜこう撮るのか不明。ビリーホリデーだよ?誰だと思ってるの?と、アメリカの抱える人種差別問題が、本当にこの現代においても根深いものであるのを見せつけられる作品。確かにジェームスブラウンの伝記映画もレイチャールズの伝記映画もたいして面白くないと言うか、結局ドラッグに溺れて、人種差別と戦うみたいな、ストレイトアウトコンプトンもほぼ同じだよね。何でそうなるかね?
 音楽映画となれば、戦場のピアニスト、海の上のピアニスト、素晴らしい映画のストーリーにはそれぞれ背景が有るのだけど、黒人ミュージシャンで差別問題が無いのは皆無でしょ。あのグリーンブックのシャーリーもまたドンピシャでどのテーマだからね。
 ピアノと言えば1993年のピアノレッスンですよね。あのハーヴェイカイテルが凄まじく格好良くて個人的にはデニーロよりカイテル推しなんですけどね。

 あ、そうそう、まだアレサフランクリンの映画リスペクト観てないや。ジェニファーハドソンと言えば、ドリームガールズだけど、やっぱりCATSのメモリーですよね。体が震えたのを覚えています。
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 評判の高いベルファスト。何で近代の白黒映画って優秀作品が多いのか?謎です。
 そもそも、2011年の映画アーティストからこの流れが始まったのだけど、コールドウォー、ライトハウスしかり本当に名作が多い。
 ベルファストはアイルランド紛争の話で、ライフイズビューティフルのような流れだけど、ホロコーストの話は解れど、アイルランド紛争、プロテスタントもカトリックもどっちがどっちだか良くわからないので、映画も良く解りません。

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これは、カンバーバッチのイミテーションゲームっぽいかな?戦争映画というよりも一人の魅力的な女性に対して二人の男性がそれぞれ想いを寄せる恋愛映画かな?そうなると私はちょっと弱い。

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追記

無聲むせい
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 台湾で新人監督賞を始め、数々の映画賞にノミネートされた話題作。

 台湾の聾ろう学校で実際に起きて隠蔽されつづけてきた性暴力、性被害の実話を本に脚本された映画。

 内容を先に知ると見るのが重くてなかなか見れなかったけど、見て良かったと思う。が、心境複雑だ。子供達の悪の連鎖。ただただ悲しく、切なく、苦しい。なぜ大人達が助けられなかったのか。救いは、転向した主人公が黒く染まっていなかった事、男の先生が子供の事を第一に考えていた事。そんな簡単な話じゃないけど、大人は観た方が良いと思う。