さて、前回の記事ではやたらもったいぶって期待させるような終わらせ方をしたものの、なかなか筆が進みません。その理由は未だ改善されていないからです。本当にすいません。

 前回の記事の続き、そのLIOMOリオモさんで指摘を頂いたのは大きく2点で、まずはバランスが悪くスピードが出るとバランスの悪さが顕著に現れる。乗り込む感覚を身に付け股関節で受け止められるようになればバランスが安定する。
 2点めは次に右足が流れている。左足が前に出ている際に右足の振り出しが遅れる。流れている。という事。


 最初はそんなの認めたくありませんが(笑)😄、数値で可視化されているので、粛々と受け入れる以外無いのです。そこで与えられたドリルが2つで、バランスの問題は、ワンレッグポップインプレイスと言う、ブルガリアンスクワットってご存じかと思いますが、そのポーズでスクワットではなく、ポンポン小刻みにジャンプするドリルです。2点めの足が流れると言う点においては、ストレートレッグランニングというドリルが与えられました。



ちょっと話飛びます。その2点めに指摘を受けた点に関して。


足が流れるって何よ?って話


昔から流れる、流れるって言うけど、こっちはレスリング部あがりで陸上部あがりじゃないから流れるの意味が全く解りません。

 で、流れるってずーーっとこんな感じだと思っていました。ところが、どうもこういうイメージではないみたいです。
ながれ?

 じゃあ、流さない為にはどうしたら良いか?と思って、ずーーっとこの走りこそが流れない走りだと思ってました。本当につい先日までそう思っていました。
これか?


 そしたらほぼ真逆で、最高に流れていない、流れているの逆を何と呼ぶのか知りませんが、靴の裏が見えるのを越えて、かかとがお尻にぴったりくっついてる状態が最も流れていない状態のようです。但しその先があって、そこからどう開いていくかの角度こそが大事みたいですが。
流れてない


 そう言う角度不足という観点から見ると、こんな感じがよっぽど流れているらしく
こんな感じ


こんな人いないけど、こんな感じで膝下ガッチガチに力んでいる人の方が流れているみたいです。
こんな感じ2


 そんなんで流れると言う表現ほど私のような素人には誤解を与える言葉であって、その言葉から来る誤解、勘違い、誤認識ほど恐ろしいものは無いなとそう思ったわけです。



<ドリル>

 話がそれてすいません。それでLIOMOさんのおかげで、自分の弱点を教えて頂き、なおかつ改善に繋がる効率の良いドリルまでも教えて頂いたので、自分の弱点が明確に浮き彫りになったのと、それをいかに改善していけばよいのか良く理解ができました。これには大変感謝しており、本当にLIOMO様には足を向けて寝れないぐらいに感謝しております。どうかご興味のある方はLIOMOさんの門を叩いてみて下さい。


<自分の弱点>

悪い流れ 矢印2

 さて、この赤シャツは現在の私です。顔や髪型はそっくりです。この連続写真っぽいのは自分で作ったのですが、私の欠点リストです。くどいですが、あなた様の欠点ではなく私の欠点です。

1)は膝と膝下の力みです。ガッチガチに力んで1本の棒のようになっています。諸悪の根元がここにあります。
2)で腰が落ちています。重心の真下で着地できていません。股関節で受け止めず地面の反発を利用できていません。
3)と4)が恐怖写真です。ふくらはぎの筋肉をめいいっぱい使っています。しかも地面を蹴る事によって前に進んでいます。また太ももを上げるパワーユニットは大腿四頭筋を始め身体のコアから遠い位置の筋肉を多様しています。やたら燃費が悪いです。
5)は足の出し方が悪いです。本来は自転車をこぐように上から回転するような一連の流れが必要ですが、下から膝を伸ばすように振り出されています。
6)はかかと着地になってブレーキがかかっている状態です。重心の前に足をついています。
7)でまた腰が落ちています。オールスポーツの写真はこの写真が多いです(笑)。


<私が目指すフォーム>

では、私が今後、こうなりたいな。と、目標とするランニングフォームです。できるできないは別の話として、とりあえず私が目指すところです。

良い流れ2

1)膝が完全に脱力されているので同時に膝下もリラックス状態です。力み感が無い状態です。
2)で重心の真下に着地しており、股関節もしくはお尻の筋肉で受け止めています。
3)は着地のポジションが良く地面の反発、プライオメトリクスを効かせているので腰の沈み込みがありません。また推進力へと転換されています。
4)は腸腰筋を使ってももを上げているので経済的なパワーユニットを使用できています。
5)は理想とする自転車をこぐような順回転のローテーションができています。
6)では膝の脱力ができているので上から落ちてきた膝に対して、突っ張る事なく膝下がついてきます。
7)でまた重心の真下に着地をして、股関節に乗り込み、地面の反発を腰の高さの維持と推進力に変換ができています。




<LIOMOさんの指導の効果>



 LIOMOさんから2つの課題をもらってから、再発を続ける肉離れの怪我で、スピード練習のような高負荷のポイント練習はできませんでした。しかしながら100キロの大会には3回出たので、挟み込みで得た内股の筋肉(腸腰筋)でももを上げる走り方はずーっと意識して走りました。

 それと通勤途中の歩きも、太ももの内側(腸腰筋)でももをあげるよう意識しました。但し、最初の頃は膝から下の脱力が頭では理解できたものの、実際にはできませんでした。

 変化を感じたのはおんたけ100キロのトレラン大会でした。もともと教えて頂いたももの内側の筋肉(腸腰筋)で腿を上げる走り方は下りに強く、下りをブレーキをかけずに走れると感じていました。どういうメカニズムなのかは解りませんが、膝の脱力がわかりかけていたのかも知れません。

 おんたけ100では、LIOMOさんで教えて頂いた走り方が登りにも有効である事が実感できました。おんたけは全部で5つの登りが有るのですが、4つまではストックを使って歩いたり走ったりしました。上の赤シャツの駄目アバターにあるように、大腿四頭筋で腿を上げ、ひざから下を下から出すような歩きでした。最後に妙なスイッチが入り、5つめの登りはなぜか開き直ってポールを使わず、教わったフォームを強く意識して走りました。すると不思議とポールを使うよりも楽にスイスイ登れるのに気がつきました。これには大変驚きました。膝と膝下の脱力が理解できたのはつい最近の事です。驚いた事に全く力を入れずして走れる事がわかりました。どれだけ今まで力んでいたのでしょうか。

 7月後半に入りそろそろ疲労も抜けて、2ヶ月ぶりに行ったインターバルである事に気づきました。膝と膝下を脱力して、ポンポン置いていくだけでは速く走れない。のだと。そこで足を叩きつけるまではいかないものの、上げたももを今度は重力で落ちる以外に、意図的に落として素早く切り替えていかないと地面の反発をうまく使えない事がわかりました。ただ、どこに足を上げてどこに下せば良いのか疑問が沸き上がりました。そこで最終的にたどり着いたのが、大角コーチの「壁ドリル」のユーチューブ動画でした。おお、そうか、そう言うことかと妙に納得しました。

14分10秒から始まる壁ドリルの部分です。



<まとめ>
 なかなか文章がまとまりませんでしたが、今回の記事のポイントは「ドリル」です。はっきり言って、LIOMOさんからドリルを言い渡された時は「は~?」としか感じられませんでした。が、今では「ドリル」こそが唯一のフォーム改善のツールであると思われます。皆さん、インスタグラムはやってらっしゃるでしょうか?インスタグラムでは、既にランニングドリルの紹介こそが主流に変わっています。

 次回の記事では、海外国内問わず、ランニングウェブサイト、Youtube、インスタグラム、などで紹介されているランニングドリルを私なりに掘り下げて、体系的に紹介してみたいと思います。




<おまけ>
前回の記事で紹介しました、リコイルアンギュラーレンジですが、どうしても意図的に大きな数値を出したかったので、今夜トラックでビルドアップ走を終えてから、200mx5本をやって、思いっきりこの格好で、カカトがお尻につくような走りをやってみました。
流れてない

結果
 左   右
97.1°     72.2°
94.3°  66.4°
95.8°  68.3°
94.9°  63.2°
98.5°  70.0°

Angular ranges

Class

見た目による差(参考)

– 40°

Low膝から下が流れている

40° – 50°

Moderate普通(後ろから足裏が見える)

50° – 70°

Highリラックスできている(足裏が見えにくい)

70° - 80°

Exceptional (Mid distance runner)後ろから足裏が見えない

80°+

Exceptional (Not good for Marathon runner)臀部に当たるぐらい

 
 驚きました。意図的に数値を作り出すと言う結果は、成功して、これまでの20°とかその辺とは別人の数値が出ました。但し、意図的に出した数値には何の意味もないそうです。
 本当に驚いたのは、左足は全く意識せず、右足だけを意識しました。ある意味、左足の数値は気にせず、右より悪いのが当然と思っていましたが、なんと意識した右より全然良い結果が出ました。なんか、これは身体的にバランスが取れていないというか、右足に何かしらの障害があると見た方が良いと思いました。確かに右ひざの裏にはしょっちゅう痛みが出ますし、持病に似た曲げ伸ばしを阻害する何かがあるように思えました。鍼灸院の先生に相談してみようと思いました。