2021年06月07日

カタマウント<ブルックス・トレイルランニングシューズ>インプレッション

 ブルックスより、最新のミッドソール素材「DNAフラッシュ」を搭載したトレランシューズ「カタマウント」が発売されました。このシューズ、何といってもその特徴は「ハイペリオン・エリート2、テンポ」に使用されているブルックスミッドソール素材、DNAに「窒素」を注入した、全く新しい素材をミッドソールに使用している事です。その特徴は、「軽い」「反発」「吸収」と、まさにランナーが追い求める全ての要素を持ち合わせたと言うことで、おのずと期待が高まります。

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 実は、ブルックスランニングシューズの大・大ファンの私ではありますが、過去記事を読んで頂ければわかると思うのですが、ハイペリオンエリートと、ハイペリオンテンポは購入しておりません。ズコッ!!何故かと申しますと、ハイペリオンエリート、なんかちょっと違うんじゃないかな?と思い、ミッドソールがですけど。サッカニーに流れてしまったんですよね。例のペバックス系ひまし油原料の素材があまりに良いので。それで、エンドルフィン・プロと対になっている、エンドルフィン・シフト(これはペバ系では無い)を購入してしまったものですから、同じ位置にある、ハイペリオン・テンポを買うタイミングを逸してしまったわけです。あと、なんか、窒素って何となく固いイメージがありまして。

 ただし、トレイルランニングシューズとなると話が別で、このカタマウント、結局買ったのですが、購入に至った理由は、「厚底である事」「DNAフラッシュを試したかった」「ブルックスマニアとして買わないわけには」の3点ですかね。

 「厚底」と言うのは、けっこう重要ポイントでして、ズームXヴェイパーネクストから始まり、そのエンドルフィン・プロ、シフト、そんなのばかり履いて走っておりますと、「慣れてしまう」わけです。で、たまに今までは普通の靴底の厚みであった靴が薄く感じてしまうのです。やっぱり足に優しい、柔らかクッションがいいな~と、今年で50歳になるオジさんは、そう思うのです。

 それと、つい最近のトレランの大会、石岡スーパーロングで履いた靴が、モントレイルのログFKT。これは、メーカーが言うには、標高の高いアルプスの、短い距離のスカイランニング用なのだそうですけど、これでクロカン走ったらすごく良かったので、バハダを辞めて、ログFKTで50kmの大会に出たのですが、中盤以降、早々に足が売り切れました。やっぱり、底が薄くて柔らかい靴は足が持ちませんね。

 で、今、私が一番トレランシューズに求めている事と言えば、①50キロを超えるロングトレイルにおいても、けっこうクッションが効いてくれて、足の売り切れを少しでも先延ばししてくれる ②ミッドソールが柔らかすぎるのは嫌で、そこそこの硬さを持っていて、岩場やガレにプロテクト効果のあるもの。これはシャンクの挿入でも良い ③やっぱり軽い方が良い。350gr以上はいや。

 なんか、「カタマウント、全部当てはまるんじゃない?」と言うことで、購入に至ったわけです。はい。

ブルックス・カタマウント
重量:272g
高さ:かかと31mm、つま先25mm、ドロップ6mm
ミッドソール素材:ブルックス・DNAフラッシュ
アウトソール素材:ブルックス・トレイルトラック
 
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 で、商品が届いたその週末に走ってきました。1つ前の記事にあります。筑波連山縦走70kmです。この筑波縦走コースの特徴は、一言でいえば「全部あり」です。土、岩、木の根、壁、林道、舗装路、たいがい有ります。基本は土なのですが、筑波石岡を走られる方は良くご存知だと思いますが、雨と晴れでは、難易度が全く違います。その日、前日と、当日の午前中は雨でした。なので、滑る滑る。そういた意味では、シューズのポテンシャルを引き出す上で、まさに最高の条件でした。

 上から説明しますと、シューレース、ヒモなんですけど、かなり収縮性が高い素材ですね。たよりない感じがしましたが、特筆すべき事は、このカタマウント、70キロの山行で、ヒモを1度しか結びなおしていません。しかも、結びなおした後は、キツすぎて緩めました。と言う事は、70km、ヒモを結びなおさなくて良い、未だかつて初めてのシューズでした。これって、けっこう凄いんですよね。トレランシューズ、大会でも練習でも、だいたい1回結びなおすんですよ。途中で緩くなってしまって。結びなおさない場合は、緩いままで走り通すとか。カタマウントはそれが無い。なんででしょうか?

 たぶん、アッパーの素材がめちゃくちゃ優れているのか、木型のラストが優れているのか、まさに仕立てのスーツみたいにピッタリでした。爪が当たる事もなく、かかとが浮く事もなく、これは、ブルックスのトレランシューズ、カスケディア13、14、カルデラ2にも無かった事です。相当進化していると思われます。ブルックスのトレランフラッグシップのカスケディア、13までは良かったんですけど、14でガラっと方向転換?してしまい、ちょっとブルックスのトレランシューズに違和感を感じていたんですよね。

 アッパー続きで言うと、何と呼ぶのか、フチに透明な保護シールドみたいのがありまして、別に他のメーカーでも普通にそうなっていますけど、これが良い。泥が染みてこない。岩にぶつかっても、そんなに痛くない。FTR飯能でカルドラドのアッパーの横側に木の枝が突き刺さった恐怖があるので、けっこうアッパー素材は気にしますね。この、水がしみて来なくて、通気性を確保するギリギリのラインがいいですね。最高です。

 また、ブルックスのカスケディア、カルデラには、タンの上がポケットになって結び目を収納でしたのですが、カタマウントからは結束バンドのようなゴムがついていました。これは便利。他のシューズもこれにすれば良いのに。と思いました。ポケットより良いです。

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 実際に走った感じでは、とても良いです。とても良いと言うのは、ミッドソールで、これは偶然の産物なんだと思いますけど、ブルックスのDNAフラッシュと、不整地走行の相性って、良いと思います。舗装路だと、ちょっと固いのかな?厚底にしては。不整地だと、トレイルの事ですけど、この固さがいいんですよ。岩とか木の根の突き上げを保護してくれて。で、柔らかすぎると不整地の柔らかさの相乗効果で前に進まなくなるし、これぐらいの硬さは絶対に必要。

 下りも、さすがに厚底だけあって、凄く良い。衝撃を吸収している感が伝わってきます。ガツン、ガツンと来る衝撃が、気持ちゆるいかな?普段だと、衝撃を受け止めて終わり。みたいな感じの傾斜も、足を前に出そうかな?と言う気持ちにさせてくれるかも?しれません。

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 滑る、滑らないで言うと、筑波山特有の岩場、ドロが被った岩場を降りてきましたが、そんなに滑りませんでした。さすがに、土の傾斜で、表面のドロが浮いたところでは、しりもちをつきましたが、それはどんなシューズでも滑る場面です。そもそも、舗装路や林道を含め、低山が好きなので、これぐらいのラグの深さと、しっかり効いてくれる素材とパターンであれば、十分なんですよね。そういう意味では、ぴったりと私のニーズに合っています。そんなにゴッツイの要りませんでしょ?

 舗装路も走りましたが、ランニングシューズと相違なく普通に速く走れます。これは今までのカスケディアや、カルデラには無かった事で、どちらかと言うと、その前のマザマに似た感じです。しかし、マザマは本当に素晴らしいシューズでした。舗装路を走れると言うのは嬉しくて、これで奥多摩エコジャーニーに履くシューズは決まりました。って、奥多摩エコジャーニーは、そういう大会じゃないって!

 あと、アッパー素材と言い、木型のラストと言い、ブルックスの「ローンチ6以降」と「ラベナ10以降」と共通するところが多く、全くと言っていいほど、違和感がありません。そりゃそうだ。ラベナとローンチで、今までどんだけ走ったんだって話ですよね(笑)。


<筑波山頂>
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 終わって、シューズを洗おうかと、インソールを取ろうとしたら、ベリベリって、えっ?このインソール、接着剤でくっついていますね。しかも、レースシューズ用のペラッペラ系のインソールですね。何かブルックスに意図があるのでしょうか?ブルックスの初代ハイペリオンと同じですね。ちょっとこのインソールは剥がしてしまったし、なんか頼りないので、別のインソールを入れたいと思います。あんまりゴッツイのは入れたくないなぁ~。



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翌日、日曜日、お友達の誘いもあって、検見川の東大グランド、「カタマウント」で、クロスカントリー10キロ走りましたが、ログFKTまではいかないものの、けっこう足も前に出て、疲れを感じさせない走りができました。自分で言うか!

とまぁ、週末にこれだけ走ると、ひっくり返って再起不能になるのが常ですが、さすがに月曜日はひっくり返っておりまして、ただ火曜日の朝には、もう復活していましたので、ブルックスのカタマウント、疲労軽減にも効果がある、ものすごくポテンシャルの高いシューズと言う事が解りました。ローンチや、ラベナを履きなれている人には、まずお勧めします。


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